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遠距離恋愛をテーマにした小説でオススメの作品をご紹介。

人を愛する楽しさと切なさを描く遠距離恋愛小説はたくさんありますが、そんな中でもとくにオススメしたいのが村上由佳の「おいしいコーヒーのいれ方」というシリーズの文庫本です。

 

遠距離恋愛をテーマにしたオススメ文庫本

遠距離恋愛 小説

恋愛というのは甘酸っぱくて爽やかで誰もが憧れてしまうようなきれいな愛の形を文章化している作品がたくさんあるのですが、そんな中で村山由佳が書く恋愛小説は恋愛の中に隠されている生々しい感情もすべて書かれていて現実に起こり得る恋愛に近い形で描かれているのが共感できる点です。

 

たくさんある作品の中でも「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズはとくに衝撃的なもので、遠距離恋愛をテーマとした小説のなかでは抜群にハマった作品でした。




おいしいコーヒーのいれ方の内容

 

主人公は高校3年生の少年、勝利です。
父の転勤のためにいとこのかれんと丈と同居をするようになります。

 

久しぶりに会った5歳年上のかれんはとても綺麗な女性になっていて戸惑う勝利ですが、彼女が心に秘めた悲しい秘密を知ってしまったことで1人の女性として守ってあげたいと思うようになります。

 

5歳も年上のいとこであるだけではなく、勝利が通う学校の美術教師ということでさまざまな壁が立ちはだかりますが、勝利はかれんへの思いに歯止めをかけることができなくなり、2人はいろんな壁にぶつかることを覚悟で禁断の恋を始めることになりました。

 

思いが通じ合ったことで照れくささを感じながらも幸せな日々が始まった2人ですが、その幸せはいつまでも長く続くわけではありませんでした。

 

年下の彼氏ということで焦りを感じる勝利を横目に、大人の男性がライバルとして登場したり、大学生になった勝利は陸上部のマネージャーから告白をされたりなどさまざまな困難に立ち向かうことになります。

 

愛するが故に嫉妬や寂しさなどの感情が邪魔をし、2人の仲は近づいては離れてまた近づいてという繰り返しを見せます。

 

遠距離恋愛をすることに

そうやって成長していった2人ですが、かれんが介護福祉士を目指すと決めたことから2人は遠距離恋愛をすることに。

 

遠く離れることに不安を抱きながらも2人の愛があれば大丈夫だと信じていた勝利ですが、やがてかれんと連絡が取れなくなってしまいます。

 

「気持ちが離れて行ってしまったのではないか」という不安と、「忙しくて大変なのではないか」という心配のどちらも渦巻いているのですが、それをうまく消化できるほどまだ大人になり切れていない勝利はかれんを深く傷つけてしまうのです。

 

近距離の難しさと遠距離の難しさの、どちらも描いているこの作品は理性ではどうにもできない恋愛の難しさを物語っています。

 

人を愛する喜びと会えない寂しさと焦りなどさまざまな感情を教えてくれるオススメの作品です。